のり子

half-life2に、イーライ博士の研究室で働いているモスマンという女性が出てくる。 40歳台の白人のおばさんという設定。 ポリゴンの加工跡などみるに、どうも、わざと老け顔にされたかわいそうなキャラだ。 動作も、若いアリックスの方が男性的であり、 モスマンの方は女性的な仕草やポーズが多い。

それでモスマンをいろいろいじくり回して、めがねなどかけさせて、二十歳台くらいの日本人の女性を作ろうとしたわけだ。 その日本女性の名前は「のり子」とした。 名前がないと不便なので名付けただけで深い意味は無い。 別に「やす子」でも「きょう子」でもなんでも良い。

めがねは最初クライナー博士のやつをそのまま流用していたのだが、 顔の表情とともに変形してしまう。 shape manager と格闘して一から表情をつけ直すのがいやだったので、 めがねの形状を眉間から離して極力変形しないようにしてごまかしたのだ。 女性っぽいデザインにしたのはそのついでだ。

髪型は髪留め(英語で hair grip というらしい)をそのまま残して、少し変えてみた。 もとのモスマンは前髪の部分と髪留めで止めて上に跳ね上がっている毛先の部分に透過テクスチャが使われている。 私も今回はじめて髪の毛に透過テクスチャを使ってみたが、なかなか難しい。 モスマンの瞳は明るすぎるのでイーライのに変えた。 眉やまつげなどはほぼ完全に書き直し。 顔の色は二十台日本人女性の写真からピックアップした。

もともとやせすぎなので少し太らせようと思ったのだが、 口の周りをあまり変形させると口パクのとき唇がへんな変形をしてしまうので、あきらめた。

体育教師という設定なので服をジャージ風にして、胸元にホイッスルをたらす。

もともと金色の腕時計をしていたのはそのまま残した。

思ったよりもうまくできたのではなかろうか(笑)。 表情をつけただけでずいぶんリアリティが増す。

鼻はこころもち低く小さくしてある。

既存のモーションを流用して、字幕と日本語の台詞をあてればちょっとしたアニメーションはできるのではないかと思う。