春日

たまには七言絶句でも作ろうかと空き時間に、 春日

長閑独歩落花行  長閑、独り落花を歩み行けば、 
暖気満光新緑生  暖気、光満ちて、新緑生ず
雖是吾尤好季節  是吾が尤も好む季節といえども
事成煩瑣愈無精  事煩瑣と成りていよいよ無精

「いよいよ無精」とか言ってる場合なのか新学期。 和歌と漢詩を比べると、和歌はもう、感覚だけで作る感じ。 漢詩はパズルに近い。 パズルのピースをいろんな種類(熟語とか成句とか)持っていればわりと簡単なのではないか。 和歌にはそのピースに当たるものがない。 脳の中にあるまったく形のないものをえいやと気合いで言語化するしかない。 いわば、シャーマニズムにおける憑依霊媒、或いは芥川龍之介が言うところの三昧境に近い。

俳句は逆にパズルに近いかもしれん。

研究で言えば理論系と実験系みたいな。