CG stack

自宅のキーボードをフルキーボードに変える。 カーソルキーの辺りに隙間がないと使いにくいんです。 テンキーも使う派だし。

http://www.int.t-kougei.ac.jp/~nagae/ はこのページに Redirect するようにした。 なんか最初の遅延が我慢できない。 昔はこんなじゃなかったのに。 原因解明するまではこちらを使う。

メディアアート表現学科からインタラクティブメディア学科に変わって、 自分では CG stack と呼んでいるものを作った。 1年前期から2年後期まで、半期ずつ、 CG演習IA → CG演習IB → CG演習IIA → CG演習IIB と CG演習をやる。 2年ではCG論AとBもある。 三年になってCG系のゼミに所属すれば、CG関連の授業がとぎれることなく四年間続けて受けられる。 これが CG stack。

まだまだ生ぬるい気もする。 というのは、これらの科目はどれひとつと言って必修科目ではないからだ。 しかし、必修にしてしまうと、学科の学生全員のめんどうを見なくてはならない責任も負うわけだ。 それはそれで荷が重い。 かつ、CGにはそういう広く浅い教育は向いてない。 本質的に狭く深い教育になる。だから、必修にはなじみにくい。 CG stack を柱にして、web系やプログラミング系の科目も CG関連科目として読み替えれば、 ほぼ四年間、かなり純度の高いCG教育を受けることができる。 つまりインタラクティブメディア学科をCG学科と読み替える履修の仕方もできないわけではない。 やっとここまで来た。

これ以上専門性に特化するべきかどうかはもうしばらく考えてからにする。 大学というところは、一般教養を身につける場でもある、とは思う。 私自身は、webにもCGにも縛られるのはいやだ。 まあ、学生も大半はそうだろう。 今くらいでちょうど良いのではないか。

実は、web stack というものを作ろうという構想もあったのだが、 web は CGほど積み上げ型のカリキュラムを作りにくい。 まず、一本道に積み上げようという、教員のコンセンサスが得られない。 積み上げずにオムニバス形式でとどめておくことになった。 CGの場合はたまたま今の教員構成だと方向性がそろっているから積み上げやすい。 一方、webはいろんな考え方の人がいて、それぞれに言い分があり、 またおそらくは webというものが一本道にはなりにくいのだろう。 CGをやってwebに行く人はいるが逆はほとんどない。 webはだから横断的な教育をするしかないと思う。 私もけっこうweb (あるいは programming) というくくりの中で自由にやるのが好きではあるし。

CG教育はロケットの打ち上げと同じで、積み上げれば積み上げるほど高く遠くまでいける。 地球の引力を脱出して宇宙に行くというのと、CG教育は似てる。CGやるには、解脱して一般人でなくなる必要がある。 Web教育は、たぶん、地球の重力圏内でどこへいくかという話に似ている。 だから、積み上げるよりは、自由にあちこち行く方法を学ぶのが良いのだろう。