CG制作の分業体制

顔、髪、体、アクセサリー、背景はそれぞればらばらに作業できるものであるから、 一人が全部作る必要は無い。 むしろ分業にしたほうが効率がよい。 また、学生にもいろいろとスキルや好みがあるから、分業した方が良いに決まっている。

しかし、大学というところは、 ゼミというところは、 企業と違って普通は個人制作をするところだ。 企業と同じような分業体制をとる学科やゼミがあるかもしれんが、 それは学科カリキュラム全体として、 かつ学科の雰囲気でそういうグループワークをするようにできているからできるものである。 周りのゼミが基本的に個人制作なのに自分のゼミだけグループ制作はできにくい。 できにくいけどしなきゃならんよねというので押し切るのは、絶対できないとは言わないが、 少なくともゼミ配属の時に学生に言い含める必要がある。

自分のゼミに必要なゼミ生だけ集めるというのはおそろしく困難である。 学科定員が500人とかならなんとかなるかもしれん。 200人でもいい。 しかし、50人くらいのなかから3DCGだけやりたいというゼミ生をたとえば5人集めるのは困難である。 定員を増やすとか学科横断型の学部にすれば歩留まり低くて良い。 定員増やせないならカリキュラムや入試を特化するしかない。 どちらもできなければたぶんお手上げだ。

だがまあできる範囲でやっていこうかね。

だいたいできる学生というのは高校生の頃からメタセコイヤとかブレンダーを勝手にいじっていた連中である。 しかもそういう学生はたいていは自分の型を持っていてそれで一定のスキルに達しているから、 こちらから指示とか出しにくい。指導もしにくい。

だがまあ学生とは本来そうしたものだよなという気もする。 最近の教育のほうがおかしいのかもしれんしな。