だるまを作るところまでのチュートリアル

steam はタダ、team fortress 2 はタダ、source sdk もタダ、gimp もタダ、 softimage modtool もタダなので、ゲームの中にモデルを読み込ませるところまでは、 全部タダでできる。 それで、まあ、いろいろ問題はあるが、team fortess 2 と softimage modtool をベースとした、 ゲーム内モデルを作るチュートリアルでもこさえようと思ったわけだ。

今年はうちのゼミに入ってきた新しい3年生がCGをやりたいと言っており、 また、昨今 webを芸術学部で教えることに限界を感じてきた。 たぶん芸術学部の学生は 平仄くんとか ウィキペディアンのお薦め などといったウェブサービスを開発することに興味を示さないというか、 ついてこれないというか、教員の側が自分の趣味に走りすぎているというか、 空気が私のプログラミングスタイルに合わないというのかなあ。 そもそもこれまでにないウェブサービスを作ったからと言ってそれがなんだというのだ、とも言える。 それに比べるとCGは割と学生と私の間の距離が近い。 私がやりたいことと学生にやらせたいことと学生がやりたいことが近い方が楽だし、 また、成果も出やすいのだ。当たり前のことだが。

芸術学部というところは、それ以外の世界よりも、Macとかiphoneとかアプリ開発とか、 そういうものに適している。 そういう世界があるのはかまわんのだが、私はあいにくそういう世界の住人ではない。 3DCGとかFPSとかが好きなのだ。 だからWindowsを使っている。 芸術学部全体がそういうわけではなく、 芸術学部の中でもWindows的なところとMac的な世界がある。 品質とか性能とかの問題ではなく、そのまとわりついている空気というか世界観というものが、 生理的に異なっていて、受け付けないのだから仕方ない。 もうこの大学に十年間いる。 最初は些細な違いだと思っていたが、結構本質的な問題だ。 いったんMac的世界とWindows的世界(iphone vs android でもよい)ができてしまうと、 Macを好む人がWindowsの世界から引っ越してきたり、 Macを嫌う人がWindowsの世界に逃げ出したりして、 さらに双方(?)がそういう人間の脳科学的生理(つまり科学的には解明されてない何かの精神的なもの) をハッキングして顧客を取り込もうとするから、 ますますその違いは拡大再生産されていくのだ。

まあいい、そんな話は。というより、こんなところでそんな話はすべきではあるまい。 でチュートリアルというか、 教材を一から作るのは久しぶりでめんどくさくもあるがやるしかないよなあ。 つくりかけだがだるまの作り方。 どうもね。自分で mediawiki を管理するのがめんどくさくて仕方ないのだが、 大学のシステムか、どこかのシステムで代用できないかね。 もう疲れたよ。

だるまが作れるようになったら次は人体モデリング。 人体モデリングができるようになったら次は振り付けと台詞。 最後にマップにトリガーしこんで家ゲームにしたてるのだが、 そこまでのあまりの遠さにめまいがするよな。 だがまあ、シングルプレイヤーのストーリーのあるゲームを作ろうとするから面倒だってところはあって、 team fortress 2 のマップとモデルだけ作ってりゃいいならそんなたいしたことはないな。 マルチプレイヤーは楽だよ。 アルファ版でもベータ版でもいいから、なんらかの形でまずアウトプットを出すのは大切だよな。